ペットと一緒に避難できる避難所
ペットと一緒に避難できる避難所は、自治体ごとに設けられており、条件や規模もさまざまです。全国的には、都市部を中心に増えてきていますが、運営方法には違いがあります。
例えば、神奈川県では横浜市や藤沢市、茅ケ崎市がペットの同行避難に対応しており、地域防災拠点ごとに飼育スペースを設けてペットの避難受け入れを行っています。また、明石市や大阪府島本町などでも、一定の条件を満たしたペットに対して避難所での受け入れを実施していますが、基本的には補助犬以外のペットは人と同じスペースには入れず、専用の飼育スペースでの管理が求められる場合が多いです。
少しずつ増えてきていますがまだまだ数は少なく、基本的には飼い主が持参したケージに入ってもらい飼い主とは別の部屋でのお預かりになります。
うちの子はケージでお留守番できる?
新しくわんこをお迎えした飼い主さんに相談されたときに、必ずバリケンやクレート、ケージ(ペット用の頑丈なケース)を購入しそこに入って待機できるようにして下さいとお伝えしています。
震災時の避難所は動物も多数避難しており、ケージの中でずっと吠えている子などは預かりを拒否されて一緒に避難できないケースも出てきます。
幼いころから『ハウス』などの声掛けでケージに入るよう教えておけば、あとは普段過ごしている場所にケージを置いておくだけで離れた位置にいても『ハウス』と叫ぶだけで自分から安全なケージに避難してくれます。
ケージになれてもらおう
1. ケージの準備
ケージを快適に整えて、犬にとって心地よい場所にしましょう。お気に入りのタオルや毛布を入れてあげるのもよいでしょう。
2. 少しずつ慣らす
好物のおやつやおもちゃをケージの中に入れ、犬が自分から入るきっかけを作ります。
3. ご褒美でポジティブな経験を
おやつなどご褒美を使って少しずつケージに慣らしていくと、犬はケージを「良いことが起きる場所」として認識しやすくなります。
4. ドアを閉める練習
最初は数秒だけドアを閉め、その後すぐに開けて、少しずつ時間を延ばしていき、犬がドアが閉まっても安心できるように慣らしていきます。
5. ケージで過ごす時間を少しずつ増やす
飼い主がそばにいるときだけでなく、短時間であれば離れても安心して過ごせるようにするのも良い練習です。
6. 日常生活に取り入れる
日常的にケージで休む習慣をつけると、犬も自然に慣れていきます。例えば、食事やお昼寝の時間にケージで過ごすようにすることで、犬にとってケージがリラックスできる場所になるでしょう。
《注意点》
無理強いは禁物です。犬が嫌がる場合には無理に入れず、少しずつ時間をかけて慣らしましょう。
叱らないことも大切です。ケージは「安心できる場所」であるため、叱ると恐怖を感じてしまいます。
近くのペット用避難所を検索しよう
お住いの自治体や避難所がペットとの避難が困難な地域でしたら一度
『うちトコ動物避難所マップ』にて検索してみてください。
家(うち)からトコトコ歩いて行ける近くの場所に、動物避難所が当たり前のようにある社会を目指して、全国の事業者と共に動物避難所をマッピングすることで、実際の災害時に機能する動物避難所を紹介するサイトです。 動物避難所の情報だけでなく、人とペットの防災に関する情報を発信しています。 ※動物避難所の利用には利用料がかかります。
うちトコマップHPより引用
有料にはなってきますが一緒に避難できる避難所もあります。
防災グッズ
1. ケージやキャリーバッグ
ペットが安心できる空間として、避難時や移動時に使用します。普段からケージやキャリーバッグに慣れさせておくことが大切です。
2. 食料と水(最低3日分)
ペット専用のフードと、水を数日分準備します。フードは長期保存ができるものがおすすめです。災害時には水の確保も難しいため、ペット用の飲料水もストックしましょう。
3. おやつやトリーツ
ペットのストレス軽減に役立ちます。災害時には安心できる味がリラックスを助けます。
4. 食器(軽量・折りたたみ可能なもの)
フードや水を与えるための食器を用意します。携帯しやすい折りたたみ式のシリコン製などが便利です。
5. 衛生用品
犬の場合は排泄用のペットシーツやビニール袋、猫の場合は簡易トイレや砂を用意します。災害時にはトイレの確保が困難になるため、簡易的な衛生用品を揃えておくと安心です。
6. 常備薬と健康記録
持病があるペットの場合は常用薬を準備しておきましょう。また、ペットのワクチン接種記録や健康診断の書類をまとめておくと、避難所での受け入れがスムーズです。
7. リード・首輪(迷子札付き)
迷子になった場合に備えて、飼い主の連絡先が記載された迷子札を付けておくことが推奨されます。リードは避難時の安全確保に必須です。
8. ブランケットやタオル
寒さ対策や、ケージ内の居心地を良くするために使用できます。避難所では、ペットが落ち着ける環境が重要なので、匂いが付いた飼い主のタオルなども有効です。
9. 応急手当キット
包帯や消毒液、ハサミなどの応急処置グッズも用意しておきましょう。ペットが怪我をした際にすぐに対処できるように、基礎的な医療用品を含めることをお勧めします。
10. 写真・飼い主情報
万が一ペットが迷子になった場合に備えて、最近の写真や飼い主情報(連絡先)も持っておきましょう。迅速に保護するために役立ちます。
11. 使い捨てのペット用トイレ袋
特に外出中や避難所ではペットの排泄物の処理が重要になります。使い捨てできるトイレ袋や清掃道具も揃えておくと便利です。
あくまでも基本的なものですので「うちの子には絶対これが必須」というものがあればそれも含めてうちの子オリジナルの防災グッズセットを作ってあげて下さい。
ペット防災カレンダー
私は毎年この時期に防災グッズなどの点検をしています。
何故ならお客様に配る来年のカレンダーを寄付の意味も込めて、人と動物の共生センターにて購入しているので、そうだやらなきゃ!っと思い出すんですね(笑)
「飼い主の周囲の方」の安全・安心 「飼い主自身」の幸せな生活 「動物たち」の福祉 私たちは、この3つが同時に達成された、 人と動物の共生社会を目指します。
人と動物の共生センターHPより引用
私も微力ながら動物にご飯を食べさせてもらっている人間の端くれとして今後もお手伝いできればと思っています。
動物病院やペットショップでも配ってるお店がありますので見かけましたらぜひ手に取ってみてください、もちろん購入して配る側になるのも有意義なお金の使い方になるとます。